蓄電池の導入メリットは?

蓄電池とは?家庭でも使える電気の“貯金箱”

蓄電池とは、電気を貯めておき、必要なときに使える装置です。わかりやすく言えば“電気の貯金箱”のようなもの。太陽光発電で昼間に作った電気を夜に使う、災害時の停電対策として備えておくといった用途で、家庭用としても広がりを見せています。

どうやって電気をためるの?蓄電の基本的な仕組み

蓄電池の中には「正極」と「負極」という2つの極があり、そこを電解液などがつないでいます。充電時には外部から供給された電気エネルギーによって、電気が化学反応として蓄えられます。放電時は、逆にその化学反応を利用して電気を取り出します。

たとえばリチウムイオン電池の場合、充電中はリチウムイオンが負極に移動してたまり、使用時には正極に戻ることで電気が流れます。スマホやノートパソコンなどにも使われているこの方式は、家庭用蓄電池でも主流です。

どんな種類がある?家庭向け蓄電池のタイプ

家庭用蓄電池には主に2つのタイプがあります。

  1. 単機能型:単に電気を貯めて使うだけの蓄電池。太陽光発電がない家庭でも導入可能です。

  2. ハイブリッド型:太陽光発電とセットで効率よく運用できるタイプ。パワーコンディショナ(電気の変換装置)も一体化されており、エネルギー管理がしやすいのが特徴です。

容量や設置場所、使用目的によって最適なタイプは異なります。

蓄電池を導入するメリットとは?

蓄電池の一番のメリットは「電気代の節約」と「非常時の安心」です。昼間の安い電気をためて夜に使えば、電力会社から買う電気が減り、結果的に節約につながります。また、地震や台風などによる停電時でも、貯めておいた電気が使えるため、冷蔵庫や照明、スマホの充電など最低限の生活インフラを確保できます。

さらに、再生可能エネルギーの活用を後押しする意味でも、蓄電池は今後のエネルギー社会に欠かせない存在です。